
理学療法を受けられる施設を病院から紹介してもらったのだが、Princeton Airportの近くのスポーツクラブ内にあり、家からBusで45分、車だと15分くらいの場所にあった。
1日目は、症状の説明が中心だったので、電子辞書を片手に乏しい英語力で何とか乗り切ることになった。まずは、アビリティテスト(どれくらで痛みが出るかのチェック)を始めることになった。身体の動かし方や筋肉、身体の器官に関する英語が、療法士の口から次から次へと出てくるので、痛みと英単語に混乱してしまったが、Cが同行してくれたので、何とか無事にテストを終えることができ、さっそく理学療法に取り掛かることとなった。謎のマッサージ(10分程度)とエクササイズを何種類か習い、ホットパッドを背中に当てた温熱療法で1日目は終了。
2日目からひとりで行くことになったので、さっそく理学療法を取り入れたことを少し後悔した。案の定、矢継ぎ早に症状を質問をされた後、マッサージ中、せっかく気持ちよくなったところで、起こされて「痛くないか? 気分は大丈夫か?」と聞かれる始末。マッサージ中くらいのんびりさせてくれると嬉しいのだが。
担当の療法士はナイスガイらしく軽快に会話を楽しむタイプで、施術中に明るく話しかけてくる。家でもできるマッケンジーエクササイズを中心に坐骨神経痛を解消する運動を習い、最後は温熱療法をして終了。英語の勉強をさぼっていたことを後悔しつつ、次回の予約を渋々取って帰路についた。
1か月ほど過ぎた頃から、担当の療法士以外にも、女性の療法士やインド人の療法士(私の担当の療法士の下で働いているらしい)などが担当してくれることもあったが、みんなとっても話好きなことに気づき、坐骨神経痛の痛みより、自分の英語の不甲斐なさにちょっぴり悲しくなることもあった。患者同士でも施術中に世間話しているおじさまやおばさまもいるし、理学療法に来ているという感じより、スポーツクラブに来ているような気楽なムードで、とても不思議な空間なのだ。もちろん治療中、痛みがきつい人は、かなり痛そうなんだけれども。
大雪が降り、一時寒さのために痛みが出たときは、理学療法が効いているのか不安になったのだが、温かくなるにつれ症状が軽くなったので、やはり効いている模様。
この頃は、マッサージの時や真剣に数を数えながらのエクササイズをしている時には、割と放置してくれるのも嬉しい。段々、日本人(?)の患者に対して、理解が深まってきたのかもしれない。
エクササイズも以前よりは難しいものになってきているので、完治を目指して頑張ろうという気持ちになってきた。
しかし、ネイティブにとっての気楽な会話は、私に取っては相変わらず難しい。